会社が従業員を採用する際にかかる経費の総額のことで、採用コストとも呼ばれます。
ここでポイントなのが、採用単価は採用に必要なすべての費用の合計という点です。単に求人誌や求人サイトへ掲載する際の料金や人材紹介サービスの利用費用だけが採用単価ではありません。採用担当者の人件費や内定者の研修費用なども、採用単価の一部となります。
採用単価(採用コスト)は「外部コスト」「内部コスト」の2つに大別できます。
採用単価の外部コストとは「採用を外部に依頼する際にかかるコスト」のことです。例えば、求人誌や求人サイトなどの求人広告への出稿費用、採用サイトや採用パンフレットなどの制作費が挙げられます。
求人フェアなどへの参加費、会社説明会で使用する会場費なども外部コストです。内定者への外部研修費や人材紹介サービスへの手数料も外部コストに含まれます。
採用単価の内部コストとは「採用のために社内でかかるコスト」のことです。例えば、人事・採用担当者の人件費や面接時に応募者に支払う交通費、内定者懇親会などの交際費が挙げられます。従業員の紹介制度である「リファラル採用」を紹介している会社では、紹介者に支払うインセンティブも内部コストとなります。
一見、お金のかからない無料の求人広告掲載やハローワークなどの利用でも、採用担当者が動くぶん、内部コストがかかっています。
無料の求人掲載で採用できなかったからといって、会社に損害がないわけではありません。採用の内部コストは無駄にしてしまった、と考えるべきなのです。
採用単価の算出方法は、採用の「外部コスト」と「内部コスト」の合計であると分かりました。
1人あたりの採用単価は、その採用単価を採用人数で割った数字で算出します。
人材不足が日々深刻化している自動車整備業界の現状に対し、国をあげてさまざまな対策が講じられています。整備士を確保するにあたって以下のような支援を受けられるので、採用活動の際にぜひ活用するようにしましょう。
自動車関連団体と国土交通省によって構成される「自動車整備人材確保・育成推進協議会」では、整備士を増やすためにさまざまな取組みを行っています。
例えば、女性整備士が働きやすい職場をつくるためのガイドライン策定や若手の整備士を確保するためのPR活動などです。PR活動では、高等学校へ出向いて整備士の仕事について紹介したり、YouTubeを使って整備仕事の魅力を発信したりしています。
女性整備士の雇用を検討しているなら、ガイドラインに目を通し、職場づくりに積極的に取り入れてみると良いでしょう。
※参照元:国土交通省「自動車整備業における女性が働きやすい環境づくりのためのガイドライン(PDF)」 (https://www.mlit.go.jp/common/001209610.pdf)
厚生労働大臣が指定する教育訓練を修了した際に、受講費用の一部が支給される制度です。
支給額は受講にかかった経費の20~70%となっており、自動車整備士の資格取得のための講座の受講費用の40%(上限20万円)までの給付金を受け取れます。
整備士の資格を取りたいけれど「金銭面で不安がある…」という方に対し給付金の活用を促すことで、業界未経験者の人材確保に繋がる可能性があります。このような給付金制度があることも知っておき、採用戦略に活用していきましょう。
※参照元:厚生労働省「教育訓練給付制度」 (https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/kyouiku.html)
日本の様々な産業や企業を、コンテンツで支援するZenken株式会社が、自動車整備業界にスポットを当てて制作・運営しているサイトです。
当サイトでは、「整備士不足」「自動車製造技術の進化に伴う整備の難易度上昇」「若者の車離れ」など、多くの課題を抱える自動車整備業界で、現在成功している経営者のリアルな声を集めて掲載しています。
ぜひ、自社の課題と似た課題を抱えている会社の事例を参考にしてください。
経営者の声を聞くにあたり、車検のコバックに協力を依頼し、成功経営者のみなさまをご紹介していただきました。