自動車整備士として経験を積んだあと、自ら自動車整備工場を作って独立・開業する方もいます。単に自動車整備工場を開業するだけなら、すぐにでも可能です。
一般的に自動車整備工場を開業する場合、地方運輸局長から承認を得て「認証工場」になる必要があります。しかし、認証を受けていない工場では分解整備を必要とする業務や点検が行えません。カーナビやドライブレコーダーの取付けといった簡単な整備しか行えず、これだけで経営を続けるのは実質困難です。
しっかりと整備・点検を行える自動車整備工場を開業するなら、認証工場の開業を必須と言えます。
認証工場として認められるには、
といった条件をクリアする必要があります。
参照元:「自動車整備工場で働く整備士のキャリア! 独立開業の道も?」/東京自動車大学校
(https://www.taus.ac.jp/column/job/career.html)
独立・開業するためには、数千万円から億単位の初期費用がかかります。経営が軌道に乗るまでの従業員の給与も確保しておかなければならないなど、費用面の課題をクリアする必要があります。
しかし、資金が貯まるのを待つのは時間がかかるため、金融機関から融資を受けるのが一般的です。とはいえ、何の実績もない状態で銀行から融資を受けるのは困難でしょう。
融資を受けるためは、担当者を納得させるだけの事業計画や返済計画を練る必要があります。そのためには、経理の知識を身につけておくのが望ましいです。知識があれば独立開業した後も、自分で経理を行えるだけではなく、少ない従業員数で工場を稼働させられるでしょう。
また、経営を軌道に乗せるには、集客に関する知識を身に着けておくことが重要です。時には自ら営業に乗り出さなければなりません。
上記のほかには、独立開業するまでに自動車業界内での人脈を築いておくなど、いざというときに協力し合える体制を構築することも課題といえます。
参照元:「整備士が独立する際の注意点。メリット・デメリットも紹介」/クルマヤマガジン
(https://kurumaya.net/magazine/dealer-careerchange/634/)
整備士の働き方は、メーカーや工場に就職するなどさまざまです。しかし、独立・開業も決して夢ではありません。ここでは、整備士の独立・開業について詳しく解説します。
整備士の収入はほかの職種と比較しても、それほど高くありません。相場は300万円台後半〜400万円台前半で、小規模な工場や個人経営だと、少ない傾向にあります。
また、多くの整備工場は暦通りに休むのが難しく、残業になる場合もあります。以上のことから、勤務先の整備工場によって給料は大きく変動する可能性があるのです。
その点、独立・開業すれば、自分の裁量で仕事を進められる上、頑張り次第で年収1,000万円も夢ではないでしょう。整備の業務を従業員が行って自分は経営に専念すれば、暦通りに休めます。経営を軌道に乗せられると、定年退職をする年齢になっても、現役でいられるでしょう。
参照元:「整備士が独立する際の注意点。メリット・デメリットも紹介」/クルマヤマガジン
(https://kurumaya.net/magazine/dealer-careerchange/634/)
整備士が独立する際の注意点は、2つ挙げられます。1つ目は、前述した通り、国土交通省地方運輸局の認証を受けておくことです。認証を受けると、車の分解ができるため、引き受けられる業務の幅が広がります。
認証を受けなければ、車の分解ができないため、引き受けられる作業に限りが生じてしまいます。業務の幅を広げて経営を安定させるためにも、国土交通省地方運輸局長の認証を受けておきましょう。
もう1点は、独立・開業した後、経営と整備士の仕事を行いたい場合は、2級以上の自動車整備士の資格を保有しておく必要があります。2級は3級に合格して3年以上の実務経験がある、もしくは自動車関連の専門学校を卒業していなければいけません。分解整備を行うには、2級以上の自動車整備士の資格が必要なため、独立したい場合は、資格取得をしておきましょう。
参照元:「整備士が独立する際の注意点。メリット・デメリットも紹介」/クルマヤマガジン
(https://kurumaya.net/magazine/dealer-careerchange/634/)
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経営者の声を聞くにあたり、車検のコバックに協力を依頼し、成功経営者のみなさまをご紹介していただきました。