車検のコバックに協力していただき、Zenkenが自動車整備工場の成功事例をご紹介する当サイト【成功無双】。
年間1,000人程人口が減っていくという北海道根室市で、市内の小型車保有台数5,037台(※)のうち、約1,200台の車検を行う、有限会社根室自動車工業。
日本最東端の市・根室でも車検台数を伸ばし、かつ整備士2人・リフト2基・残業なしで車検1,261台を実現したという、その成功の軌跡を聞きました。
(※)参照元:根室市統計書【PDF】 https://www.city.nemuro.hokkaido.jp/material/files/group/7/R3p58-60.pdf減っていく新規ユーザーに危機感を抱いていた。
「車検のコバック」では、1976年より、愛知県豊田市を中心に直営店を展開。
中西社長も加盟の決めてにした、アフターフォローと人材育成のノウハウを余すところなく加盟店に伝授することで、地域No.1の店舗を実現します。
及川社長 根室市は1年に1,000人ほど人口が減っていて、高齢化が深刻なエリアです。かつ、当時は車検台数でも600台ぐらいしかやっていなくて、それも減少傾向でした。
新規のユーザーをどう獲得していくかと考えた時に、やはりフランチャイズで名前が売れているところに加盟してするのがいいと考えました。
付き合いのあった保険屋さんに、コバックを紹介していただいて、加盟に至ったという経緯ですね。
及川社長 名古屋まで視察に行き、そこで目にしたコバックの仕組み、どうやって新規顧客とリピーターを作っていくかの説明を受けて、率直に「すごい」と感じたことと、「これならうちでもできる」と思ったことです。
及川社長 やはり組合からは反対がありましたので、うちは辞めてしまいました。組合に入っていることも大事だと思うのですが、一番大切なのは「エンドユーザーが幸せなこと」。これはコバックのコンセプトでもあるのですが、そこに共感できたということも大きかったので、思い切って辞めました。
及川社長 朝礼や終礼がなかったので、そういった場を使って、仕事への意識を高めたり、工程の組み方を考えるということを学び、早速取り入れました。段々と社員の意識も変わっていったように感じています。
コバックで学んだことをベースに持っておきながら、しかし名古屋と北海道では、車種、雪が降る・降らない、錆など、いろんな違いがあるので、うちでどうアレンジができるのかを試行錯誤しながら実行していきました。
及川社長 正直、100台程度増えればいいかなと思っていました(笑)。
最初の1年はチラシを撒きましたが、今は地域の情報誌に少し掲載するくらいです。やはり町が小さいので、口コミですね。社員のスキルや対応力が上がると、評判も上がって、良いサイクルができるんだなと実感しています。
及川社長 車検台数が増えたことで、かなり大変になるかなと思ったのですが、コバックで学んだ内容を踏襲することで、効率的に回せましたので、「残業が増えた!」ということはなかったですね。逆に今までどれだけ無駄が多かったんだという話ですよね(苦笑)。
今では社員も増えて、会社が立ち上がって一番社員数が多くなっています。
及川社長 北海道のコバック加盟店社長でお金を出し合って、CMを打つこともあります。あとは、このエリアはまだ口コミ文化。いい仕事をすると、それが広がっていくのを感じています。
北海道は先ほど申し上げたように、他のエリアと環境が大きく異なることもあって、とにかくみんな仲がいいんです。僕は若い方なので、いろんなアドバイスがいただけて、めちゃめちゃ楽しいですね。
自分一人じゃできない広告展開も大事ですが、それ以上に「代車どうする?」「何台持ってる?」などの、細かい相談から、車を売るフランチャイズってどこ使ってますかとか、経営の話を同じ北海道の人たちとできるのは、自分にとっては本当にありがたいですね。
及川社長 そうですね。来店数や車検台数も多いので、「何でうちで車を買わないんだろうね」というところから始まって、今では「うちも車を売っているってことをもっと知らせないといけないよね」という段階です。
車のことで何か困ったり、頼りたいことがあったら、「根室自動車に一回行ってみよう」という気持ちに、地域の人たちが自然に思ってくれるのが理想です。
及川社長 次は多店舗展開というところは絶対に必要だなと思っています。
早ければ早いほどいいというのも感じているので、随時本部と話をしていきながら、並行して会社のベースを固めて、人員もしっかり成長させながら、ですね。
及川社長 やっぱり地域でNo.1にならないといけないですよね。とくに根室では圧倒的なNo.1。
それは車検台数や利益だけの話ではなく、やっぱり社員の成長についても。
じゃあどうやって成長させるのかって言ったときに、どれだけ挑戦できるか、いかに挑戦するきっかけとかを与えながら、できなかったことをできるようにさせてあげるかということを考えていかない、会社の成長に繋がりませんし、社員もうちで働く意味がないわけですから。
「挑戦と成長」というのは、僕の理念なので、どんどんチャレンジさせてあげたいなと思っています。
及川社長 全くです!最初は「やばいなやばいな」と思いながら来た2、3年なので、今やっと落ち着いて、人も増えてきて考えられるようになりました。
今も今で考えなければいけないことはたくさんあるのですが、コバック加盟前は、今の店舗をどうしていくか、継いだ会社をどうしていくか、そのことにばかり必死になっていたのが、こうやって事業拡大のことを考えられるのは、幸せですよね。
会社を継いで「やばい」と思っていたところから、地元の組合を辞めてまでコバック加盟の決断をした、その決断力そのものが成功のカギと言えるでしょう。
このサイトで取材した他の会社さんでも、「組合に猛反対を受けた」という話しをいくつか聞きましたが、反対を受けて諦めてしまった経営者に話は当然聞けませんが、数多くいることが想像できます。
自社の未来、社員の未来を考え、ときに何かを切り捨てる決断を求められるのが経営者です。根室自動車工業は、そのタイミングがおとずれたときに、最善と思える選択をし続けたことで、現在の成功をつかんだのではないでしょうか。
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「車検のコバック」では、1976年より、愛知県豊田市を中心に直営店を展開。
中西社長も加盟の決めてにした、アフターフォローと人材育成のノウハウを余すところなく加盟店に伝授することで、地域No.1の店舗を実現します。
日本の様々な産業や企業を、コンテンツで支援するZenken株式会社が、自動車整備業界にスポットを当てて制作・運営しているサイトです。
当サイトでは、「整備士不足」「自動車製造技術の進化に伴う整備の難易度上昇」「若者の車離れ」など、多くの課題を抱える自動車整備業界で、現在成功している経営者のリアルな声を集めて掲載しています。
ぜひ、自社の課題と似た課題を抱えている会社の事例を参考にしてください。
経営者の声を聞くにあたり、車検のコバックに協力を依頼し、成功経営者のみなさまをご紹介していただきました。